粗相した若きホテルマンの顔から、束の間カムバックした彼自身の顔にゆっくり移ろっていく、その変化が最大の見どころだ。前半をドラマで引っ張っていくタチ役も、モデルさんの引力の前にはただの影になってしまう。ダイナミックな体位の連続で、バリバリ鳴らしながら抜いたり繋がったり、艶っぽい声を張り上げて、漢の色にどっぷり染められてしまう彼だが、ラストの右腕の至極太さはその色さえも超えて逞しい。出演作を見返したくなる力演。